チベットザンムから国境を越えネパールへ

走るキンサク

2007年12月13日 17:29

中国チベットザンム出国、ネパールコダリへ9/25
出入国ゲート事務所はホテルから直ぐ側にある、しかし付近は出国の人々で溢れている、11時に国境で落ち合う約束であるが相当時間がかかると考え9時にホテルを出る、個人で陸路からの国境越えは始めてで心配である、手続きなどのインフォメーションは無い、出国カードはホテルでもらったがその他の税関、検疫など申告書が何処にあるのか解らない、迷っていたら中国人女性が書類を持ってきてくれた、親切にと、謝,謝とお礼を述べるとユンギ橋まで歩くか、タクシーかと聞かれる、タクシーの運転手で客引きでした。ここからおよそ8㌔曲がりくねった泥道を600m下がるが地元の人々はショートカットで直線に下り25分で歩けると聞いていたが荷物も有り山道は危ないのでタクシーにする事にした、一人15元(230円)事務所の出口で待っていると言って、また客引きに行った、出入国事務所を自由に出入りできる客引き女性ドライバーがいるとは驚きました、しかし申告書類は中国語であり解らない、適当に記入し窓口で直す事にして事務所の外で並ぶ、多くの人で混んでおり1時間はかかりそうである、雨が降ってきた濡れても列から離れるわけにはいかない、徐々に前に進み事務所に入る、一人一人審査官の前に進みチェツク、書類に問題があり書き直しを言われるだろうと恐る恐るだす、、、しかし何も言われなくパス、外に出ると女性ドライバーが待っておりそれに着いて行く、ボロボロのワゴン軽自動車が待っていた、お客6人と大きな荷物を積み込み泥道のくねったカーブを下る、恐ろしい、5.6㌔下るとトラックが道沿いに並んでおり道を更に狭めている、その先を行くと渋滞で車を進めることができない、方向転換が出来そうな所で停車しここで降りろと女性ドライバーが言う、橋までの料金を取りながら、ここから引き返し客を乗せてくるので付き合っていては商売にならないとの考えである、またもや女性に誤魔化された。ここで降り荷物を背負い国境へ数キロ歩く、国境の友誼橋が見えてきた、国境の橋の手前の中国側は大変な賑いである、国境を渡る、すると橋の上でドライバーが名前入りのプラカードをもって出迎えてくれた、ネパールへの入国手続きをするビザ申請で心配していたがこれで安心、早速、事務所へ行きビザ申請をしてネパールへ入国、国境を越えネパールのコダリへ入る。ザンムと比べ周りの貧粗なのには驚いた、中国とネパールの経済格差の現れである。商店はバラック建てであり車も少なくザンムの町と大違いで賑やかさも無く真さに貧村である。
しかし回りは緑が多く空気も人々も何か優しく感じ中国チベットより落ち着きがあり安堵できる。国道は古くから整備されており渓谷は依然として厳しく切り立っているがネパールがチベットとの交流を大切にしてきた歴史を感じる。
ガイドが連絡していた約束の11時はネパール時間では9時でありどちらの時刻か解らずカトマンズを朝早く出てきて中国時間(北京)だろうと待っていたとのこと、2時間の時差を忘れていた事に気付き謝る、橋を越えたら2時間の時差とは驚きである、ここ国境では時刻が二つ有る。ここからカトマンズまで150㌔、整備されていると言えども簡易な舗装であり途中でぬかり道を乗り越えながらジープで走る、普通の四輪車は無理である。数百mはある渓谷に世界最大のバンジージャンプがある、とても恐ろしく見ないで過ぎる。突然前面に車止が現れトラックが止まり言い合っている、何やら通行料をここの部落で取っているらしい、、、寄付を要請し通行料ではないと言っているが寄付しないと部落の人々は車止を避けてくれない。これも驚きであるが結局ドライバーは払い通過、
中国に来てから約二週間豊かな緑を見てなかった、ここネパールは緑が豊富であり叉段々畑が山の上から下へと緑の階段で数百m続く、緑の優しさを感じ心が和む。こんな長閑な田園風景を走り都市に近づくにつれ騒然としてきた、自転車、バイク、車、その間を人々が行き交う、突然前の道路脇を走っていた自転車がトラック後輪に巻き込まれ奴腹を轢かれ血が飛び出す、それを無視して走り去るトラック、私のジープが後を追いかけトラック運転手に「人を引いたと」怒鳴りようやくトラックが止まる、こちらはそのまま何もなかった様に走る、どうもこれが日常の様である、どれほど多くの交通事故があるのだろうか、勿論、救急車もパトカーのサイレンも聴く事は無かった、兎に角、社会整備はされず昔のままの都市に人々が集中し車社会が襲いかかる人と車の戦争である。
カトマンズに到着し友人の会社を訪問し明日からの予定の打ち合わせを済ませホテルへ、王宮通りの近くのホテルへ向かう、ツインで2000ルピー(4000円)ようやくホテルらしいホテルへ到着、今夜はゆっくり風呂に入りビールを飲み寝よう。

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